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SX-9
スーパーコンピュータSXシリーズ゛は、最先端の研究技術開発に不可欠なマシンとして、世界の国々の企業や研究機関に数多く導入され、その成果は人々の生活の中に様々な形で還元されています。
SXシリーズは1983年以来、自然現象のシミュレーションを行うための大規模計算を超高速で行うために、その時代の技術の粋を結集して開発してまいりました。
現在までに全世界で700システムを越える受注累計を達成しています。
下表(SXシリーズの発展経緯)が示しますように、1983年にSX-2で世界に先駆けてギガ(注2)の扉を、そして1994年にはSX-4シリーズでテラ(注3)の扉を開いてきました。
当社では1986年から、SXシリーズの大規模計算を行うベクトルプロセッサ部、大量の計算データを蓄えておく主記憶部などの開発、およびシステムの生産を担当しています。当社から全世界のお客様のもとに、スーパーコンピュータをお届けしています。
NECは、世界初の単一コアあたり102.4ギガフロップス(GFLOPS:1秒間に10億回の浮動小数点演算性能)を実現した新規開発CPUの搭載などにより、最大ベクトル性能が839テラフロップス(TFLOPS:1秒間に1兆回の浮動小数点演算性能)となる、ベクトル型としては、世界最高速のスーパーコンピュータ「SXシリーズ モデルSX-9」を製品化しました。
本製品は、NECが新たに開発した単一コアあたり102.4ギガフロップスを実現するCPUを搭載し、さらに最大1テラバイトの大規模共有メモリ、および最大128ギガバイト/秒の超高速インターコネクトなどの強化により、ペタフロップスに迫る839テラフロップスの性能を実現いたしました。また、最先端のLSIテクノロジと高密度実装技術などにより、消費電力と設置面積について、いずれも従来比で約4分の1にいたしました。
ベクトル型スーパーコンピュータは、汎用CPUを多数搭載するスカラー型に比べ、科学技術計算や大規模データの超高速計算に優れており、気象予報、流体解析、環境シミュレーション、さらにはナノテクノロジーや高分子設計など未知の材料のシミュレーション分野で、高い実効性能を発揮いたします。
NECのSXシリーズは、これらの領域において、全世界で1,000台以上の販売実績を有しています。
| SXシリーズの発展経緯 | ||
|---|---|---|
| 1983年 | SX-2 | 世界で初めて1ギガフロップスの壁を破る。 |
| 1989年 | SX-3 | 国内初の共有メモリマルチプロセッサによる並列処理を実現。最大性能は20ギガフロップスを超える。 |
| 1995年 | SX-4 | CMOSテクノロジ採用による優れた価格性能比と低消費電力を実現し、共有メモリ方式による使い易さで国内外から高い評価を受ける。最大性能は1テラフロップスを達成。 |
| 1998年 | SX-5 | 並列処理が容易で運用効率の良い共有メモリ方式を踏襲し、128ギガフロップスのピーク性能を有し、最大128ギガバイトの共有メモリとしては世界最大容量を実現。最大性能は4テラフロップスを達成。 |
| 2001年 | SX-6 | 高集積CMOS LSI技術の採用により、従来約30個のLSIで構成されていたベクトルプロセッサを1チップで実現。定評となった群を抜く使いやすさをそのままに、大幅なコストパフォーマンスの向上と省スペース化を実現。最大性能は8テラフロップスを達成。 |
| 2002年 | SX-7 | 共用メモリアーキテクチャを重視し、最大32CPU(282.5ギガフロップス)・256ギガバイトの大容量共有メモリを実現。また、複数のシングルノードを超高速スイッチで最大64ノード接続し、最大性能は18テラフロップス・16テラバイトを達成。 |
| 2004年 | SX-8 | 最先端LSIテクノロジの採用、高密度実装技術の進化により設置スペース効率の大幅な向上、省電力を実現。最大65テラフロップスの超高速演算性能を達成。 |
| 2007年 | SX-9 | 従来のSXベクトルアーキテクチャを継承しつつ、演算器の追加、ベクトルパイプライン数増強などのアーキテクチャ改良により、単一コア当たり102.4ギガフロップスの演算性能と、256ギガバイト/秒の広いメモリバンド幅を有する世界最速の1チップベクトルプロセッサを開発。 |
(注1)TFLOPS(テラフロップス):1兆回の浮動小数点演算の実行/秒
(注2)GFLOPS(ギガフロップス):10億回の浮動小数点演算の実行/秒
SXシリーズはNECが販売を行っている製品です。
さらに詳しい製品の情報、お問い合わせについては下記NECのホームページをご参照ください。